スポーツファーマシストとは?業務内容や給料、必要な資格について
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2009年に認定制度が始まった「スポーツファーマシスト」という資格をご存じでしょうか。
薬の知識をもつ薬剤師がスポーツ界で活躍できるという世界でも珍しい資格です。ここではスポーツファーマシストとはどんな資格なのか、今後どのような活動が期待されているかなどをご紹介します。
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スポーツファーマシストとは
スポーツファーマシストとは、アンチドーピング規則に関する知識を有する薬剤師のことです。
スポーツの国際大会などをテレビで見ている際に「ドーピング」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。ドーピングとは、薬を使用して競技者のスポーツにおける競技力を高めることを指します。これはスポーツ界ではアンフェアであり、社会的にも悪影響を与えることから厳しく禁止されています。
このドーピングを防止することをおもな目的として働く薬剤師が「スポーツファーマシスト」です。英語で薬剤師のことをファーマシストといい、スポーツに特化して選手の相談に乗ったり、指導・教育を行ったりする役割があります。
2014年からは一般用医薬品がネット販売できるようになり、一部の薬を除いてほとんどの市販薬を処方箋なしに購入できるようになりました。また、インターネットの普及により、海外からも個人輸入で薬やサプリメントを購入できる環境の中で、スポーツ界で禁止されている薬物を使用するという例が多く見られます。
このような状況がますますドーピングを拡大することにもつながるため、ドーピングを防止するスポーツファーマシストの重要性が高まっているわけです。
スポーツファーマシストの仕事内容
スポーツファーマシストは、おもにスポーツチームと契約して薬やサプリメントの服用に関する選手の相談に乗ったり、医療チームの一員として医師と共に処方の内容を検討したりします。例えば、選手が風邪をひいたときに服用する風邪薬の中に、ドーピング対象とされる禁止物質が含まれいたために、ドーピング検査時に検出されるケースもあり、不正目的でなくてもドーピングと判断され選手生命が危険にさらされてしまいます。そのようなことを避けるためにも、スポーツ選手が日頃から薬やサプリメントを服用する際には、スポーツファーマシストに相談することが推奨されています。
スポーツファーマシストとして活躍するためには、幅広い知識と経験が必要です。ドーピングに関する専門性のある知識はもとより、規則や法律、最新の薬やサプリメントの情報など、常に情報をインプットし正しく伝える技術が求められます。
スポーツファーマシストの今後
2020年4月1日現在、資格を取得して認定されたスポーツファーマシストは全国に10,211名います。まだ認知度が低い資格とはいえますが、今後ますます活躍が期待されている資格のひとつです。
東京五輪を控え、高まるスポーツファーマシストの必要性
日本のスポーツ界では故意に行うドーピング活動は極めて少なく、体調不良などで飲んだ薬や健康食品に禁止薬物が含まれている「うっかりドーピング」のケースが多く見られます。
2020年には東京オリンピックが開催されるので、開催国として恥ずかしくないよう、また選手たちの健康やフェアプレイの精神を守るためにも、薬を正しく使用するためのマネジメントがスポーツファーマシストに求められています。特にドーピングに関しては、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)や国際オリンピック委員会(IOC)などと協力して、ドーピングの世界的な撲滅に取り組んでいくことになるでしょう。
オリンピック選手を前に、選手や指導者から薬についての相談を受ける機会が増え、個別にまたはチーム単位で協力を要請されることになるかもしれません。スポーツファーマシストはオリンピックを支える縁の下の力持ちとしてオリンピックに参加することができるでしょう。
スポーツファーマシストは日本にしかない資格
2017年8月現在、スポーツファーマシストが公的に認定されているのは日本だけです。職業としてのスポーツファーマシストが世界的に注目される可能性があります。また、将来活躍するアスリートを育成するために、小学生や中学生のうちから適切な知識を教え、啓発活動を行う教育者としての役割も期待されています。
今後増えていくスポーツファーマシストの活躍の舞台
今後スポーツファーマシストが世間に認知されていくと、プロ選手だけでなく広く一般の人からの相談を受ける機会が増えるでしょう。例えば、自分の身体に不安を抱えているスポーツ愛好家が、薬を服用しながら運動を楽しめるように健康相談を行うといったことなども想定されるところです。認定を受けたスポーツファーマシストの活躍の舞台は今後ますます増えていくでしょう。
スポーツファーマシストになるには
公認スポーツファーマシストは、日本薬剤師会の協力のもと日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が認定している資格試験です。
公認スポーツファーマシスト認定試験
2009年度にスタートしたこの資格試験は、日本アンチ・ドーピング機構所定の基礎講習会と実務講習を終了したあと、知識到達度確認試験に合格することで公認スポーツファーマシスト認定証が発行されます。スポーツファーマシスト認定制度に応募する際には、年齢は問われませんが、薬剤師の有資格者であることが必須条件となります。
毎年3月に募集の告知が行われるので、関心がある人は日本アンチ・ドーピング機構のホームページを確認してください。
4年に1度の更新手続きが必要
取得した資格の有効期間は4年間なので更新手続きが必要になります。4年目に再度基礎講習(e-ラーニング)と実務講習(e-ラーニング)を受け、知識到達度確認試験を受験して合格することで資格が更新されます。
また、認定資格を維持するためには毎年e-ラーニングの実務講習を受講することが義務付けられています。このように公認スポーツファーマシスト制度では、常に最新の情報や知識を習得しながら、実務で活躍できる薬剤師の養成が行われています。
スポーツファーマシストとして働く場
実際にスポーツファーマシストとして働く場はさまざまですが、おもに医療スタッフとしての活動とドーピング防止活動の2つが挙げられます。医療スタッフとしての活動は、スポーツ界において医薬品に関する情報提供や選手やコーチからの薬についての相談、医療支援、医薬品の整備などが該当します。一方のドーピング防止活動では、ドーピングコントロールと呼ばれるドーピング抑止検査や、ドーピング防止を啓発するための講演会などを行います。
今後ますます活躍の場が広がってくると、医師やトレーナー、栄養士などの専門家と連携しながら、選手の健康管理や栄養管理などにも関わっていくことが期待されます。
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