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薬剤師のダブルワークってどうなの?収入額と気をつけるべきポイント

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「ダブルワークってどれくらいの収入になるのかな」「体力的につらくないかな…」

ダブルワークは収入を増やす方法として魅力的ですが、仕事が2つに増えるため苦労することもあり、うまく調整することが求められます。

この記事ではダブルワークで得られる収入や、気をつけるべきポイントについてご紹介します。ダブルワークに興味がある方は必見です。

※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

この記事に書いてあること

1. 薬剤師のダブルワークの収入はどれくらい?

メインの職場で働いている薬剤師でも受け入れる「WワークOK」の求人は、比較的時給が高いという特徴があります。

薬剤師の平均時給は1,800~3300円ですが、「WワークOK」の職場は2,800~3,500円程度と高めに設定されています。


雇用形態

平均時給
ダブルワークOK 2,800~3,500円
パート 1,800~2,200円
派遣 2,200~3,300円

その背景には「WワークOK」の人材を求めている職場は「パートのママ薬剤師が多く在籍しており、夜間のシフトが空いてしまう」「患者が多くなる繁忙期」など、人手が足りない、働き手が見つかりにくいなどの事情があります。

収入を増やしたいという理由でダブルワークを考える薬剤師は多いと思いますが、実際にどれくらいの年収アップが見込めるのでしょうか?

    【ダブルワークで得られる収入の一例】

  • 時給2,800円×4時間×週2日・・・89,600円/月
  • 89,600円×12ヵ月=1,075,200円/年
  • 週に2日、もう一つの職場で働くと1ヶ月で9万円弱、年収にすると100万円以上の収入アップが見込めることがわかりました

2. 薬剤師がダブルワークをする際に気をつけるべき3つのポイント

ダブルワークは収入を増やす方法として魅力的ですが、注意をしなければならないポイントもあります。一つずつ見ていきましょう。

ダブルワークが禁止されている職場がある

ダブルワークに魅力を感じる薬剤師は多いと思いますが、現在働いている職場や職種によっては、ダブルワークが禁止されている場合もあります。

まず、「管理薬剤師」と「公務員薬剤師」は法律で副業が禁止されています。管理薬剤師については「医薬品医療機器等法(薬局の管理)第7条3項」で副業の禁止が示されています。内容は以下のとおりです。

(引用)「医薬品医療機器等法(薬局の管理)第7条1項」
「薬局の管理者(第1項の規定により薬局を実地に管理する薬局開設者を含む。次条第1項において同じ。)は、その薬局以外の場所で業として薬局の管理その他薬事に関する実務に従事する者であつてはならない。ただし、その薬局の所在地の都道府県知事の許可を受けたときは、この限りでない」

これにより「管理薬剤師は副業NG」と国が明示していることになります。

また、公務員は国家公務員法第103条により兼業が禁止されているため、ダブルワークはできません。

(引用)国家公務員法第103条
「職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない」

上記以外の薬剤師はダブルワークが可能ですが、企業の就業規則によって禁止されている場合もあります。就業規則は法的な拘束力はありません。しかし、メインで働いている会社にダブルワークがバレてしまうと、働きづらくなったり解雇される可能性もありえます。

最近は働き方改革によって副業を容認する企業も増えているので、自分が働いている会社の就業規則を確認してみましょう。

どちらかの職場で週20時間以上働かないと雇用保険に入れない

ダブルワークを考える際に気をつけたいのが「雇用保険」の加入です。雇用保険とは働く人たちに安定した生活を雇用を約束するために設けられている制度で、次の3つの条件を満たしてる場合に加入できます。

  • 31日以上の雇用見込みがある
  • 1週間の所定労働時間(契約上の労働時間)が20時間以上である
  • 学生ではない(卒業見込みがある・定時制などは除く)

雇用保険に加入していると失業手当や育児休業給付金などの手当をもらえるので、できれば加入しておきたい制度です。

しかし、ダブルワークで働いている人の中にはシフトの調整がうまくいかず、どちらの職場でも20時間に満たない勤務になってしまう人もいます。事前に勤務体制をシミュレーションして就業時間を計算しておきましょう。

「シフトの調整を考えると20時間の勤務は難しいかも」という人でも、最短1日から働ける単発派遣という働き方もあります。単発派遣は指定した職場で短時間働くスタイルで、最短で1日、数時間から働くことができます。

単発派遣はその日に薬剤師を確保したいなど、緊急性が高い場合が多く、時給が高い求人が多いのも特徴です。

単発派遣に興味がある方はこちらの記事も、ぜひ参考にしてみてください。

ダブルワークでは即戦力を期待される

ほかにも、薬剤師のダブルワークには注意すべき点があります。

まず、薬局によって薬の配置や科目の種類が異なる場合があり、新しい職場で勤務する際に苦労する人もいます。事前に職場の環境を確認しておくなど、違いがあることを理解しておきましょう。

そして、ダブルワークOKの求人は高い時給であることが多いため、現場ですぐに活躍してくれる即戦力となる人材が求められています。調剤経験があまりない、新しい環境にストレスを感じるという人には向いてないでしょう。

自分の適性や性格、ライフスタイルなどを総合して、ダブルワークをするべきかどうかを考える必要があります。

3. ダブルワーク求人を探すには薬剤師向け転職エージェントの利用がおすすめ

ダブルワークで働く場合は「シフトが調整しやすいか」「なじみやすい雰囲気かどうか」など、さまざまな条件を検討することが大切です。

しかし、こうした情報をすべて自分で探して比較検討するのは手間がかかりますし、仕事をしながらでは難しいこともあります。また、詳細な情報までは自分で調べただけではわからないので、効率よく求人を探すなら転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントは自分の希望を伝えるだけで、条件に合う求人を探して提案してくれます。もちろん職場の環境など詳細な情報についても調べてもらえるので、安心してダブルワークを始めることができます。

ダブルワークで働くのにおすすめの薬剤師向け転職エージェント

ダブルワークを始めるのにおすすめの転職エージェントを紹介します。ポイントは「ダブルワークOKの求人数」と「派遣を扱っているかどうか」の2つです。

  • ダブルワークOKの求人数
  • ダブルワークOKの求人は希少で数が少ないため、大手の転職エージェントでも求人を扱っていない場合がありますので、「ダブルワークOKの求人数が多い」転職エージェントを選ぶようにしましょう。豊富な求人の中から自分の希望に合ったものを探すことで、無理のないダブルワークができます。

  • 派遣を扱っているかどうか
  • 働ける時間や場所などによって派遣・パートなど勤務形態も違ってきます。パートの求人しか扱っていないと働き方の選択肢が絞られてしまうので、派遣も扱っている転職エージェントを選ぶようにしましょう。
    ダブルワークではシフトの調整など、時間をどれだけ有効に使えるかがポイントになります。そのためにも働き方を選べるのは重要です。

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求人数の多さだけでなく、転職エージェントによって「製薬会社の求人を扱っている」「単発派遣や紹介予定派遣を扱っている」などそれぞれ特徴があります。自分の希望と照らし合わせて転職エージェントを選んで相談してみましょう。

4. ダブルワークを始める前に知っておきたい税金・確定申告の話

ダブルワークをする際、忘れてならないのが確定申告などの税金に関する問題。ここでは確定申告について詳しく説明していきます 。

  • ダブルワークをしている会社でも年末調整をしなければならないの?
  • A. ダブルワークをしている場合、メインの会社の給与で年末調整を行うのが一般的です。複数の勤務先で年末調整を行うと、扶養控除などが重複して適正な課税ができなくなるためです。

  • ダブルワークをしている場合、確定申告は必要なの?
  • A. メインの会社で年末調整をしていて、副収入が年間20万円以上の場合、確定申告をする必要があります。確定申告は税理士に依頼するか、自分で作成することもできます。自分で作成する場合には国税庁のホームページで「確定申告書等作成コーナー」があるので、こちらを利用しましょう。
    国税庁 確定申告書等作成コーナー

  • 所得税がかかるのはいくらから?
  • A. 年間の総収入が103万円以下の場合は所得税を支払う必要はありません。あらかじめ源泉徴収という形で給与から税金が引かれている場合もあるので、確定申告の際に還付金として戻してもらうことも可能です。
    総収入が103万円を超えている場合に無料で提供されているfreee の「副業の税額診断」を利用すれば、どのくらいの税金がかかるのか知ることができますので利用してみてください。
    freee 副業の税額診断

5.【コラム】高収入が得られるだけじゃない?薬剤師がダブルワークをする2つのメリット

ダブルワークは収入が増えること以外にもいろいろなメリットがあります。

スキルアップにつながる

派遣で働く場合、複数の店舗で勤務することになり、扱える科目が増えるなどスキルアップにつながる場合もあります。

扱いたい科目があるといった場合にも、日数や時間が決まっているダブルワークなら任される範囲が少ない分、広い分野にわたって知識が得られる可能性もあります。

数ヶ月単位で職場が変わるため、人間関係に悩まなくて済む

派遣は基本的に3または6ヶ月単位で契約更新することが多いです。このため人間関係や職場の環境が合わなくても「いずれ環境が変わるから」と割り切って働くことができます。

また、本業での人間関係に悩んでいる場合は、新しい出会いがストレス発散になることも。

ダブルワークは年収が増えるだけでなく、キャリアアップなど自分の可能性を広げる場合もあります。

勤務スタイルやシフトの調整などダブルワークならではの難しさもありますが、転職エージェントのサポートを利用して自分に合った働き方を見つけてくださいね。

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仕事に悩む薬剤師のみなさまに向け、理想的な転職・復職・キャリアチェンジを実現するためのサポートをしているメディアです。

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