50代薬剤師は転職可能?採用されるためのコツ3つと転職できる職場
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「50代の薬剤師は転職が難しいだろうな…」
「内定をもらうコツはあるのだろうか…」
結論からいえば50代薬剤師の転職は難しいです。しかし薬剤師不足は慢性的に続いていますし、50代の豊富な経験を求めている職場も存在します。この記事では、50代薬剤師が転職成功確率を上げるためのコツを詳しく紹介しています。
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この記事に書いてあること
1. やはり50代薬剤師の転職難易度は高い
薬剤師は基本的に売り手市場であり、転職しやすい業種です。しかし、年齢が上がると転職の難易度も高まることが避けられません。50代の薬剤師を転職エージェントが紹介する際には、一部の職場からは好評価を得られないケースも存在します。
50代薬剤師の転職、なぜ困難?
50代の薬剤師が転職をする際、難しさが伴うのはなぜでしょうか?おもな理由は以下の3つです。
1. 50代薬剤師は給料が高いため
50代の薬剤師が平均年収700万円程度と高い水準を誇っているため、転職難易度は高くなっています。50代での転職を考慮する場合、雇用者は高い給与を支払う必要があり、それが大きな負担となるため、50代の転職は敬遠されやすくなってしまいます。
2. 50代薬剤師は転職後すぐに定年になってしまい、長く働けない
50代の薬剤師も転職は十分に可能ですが、確かに転職難易度は高くなります。これは定年退職の時期が近づいており、働く期間が限られているためです。
企業としては、研修制度等で教育したうえで、長期間働いてもらいたいと考えるのは自然です。そのため、「同じ教育をするのであれば、若い人材の方が選ばれやすい」という状況ができてしまいます。
3. 50代薬剤師は体力面に心配がある
年齢が上がるにつれて、体力面の変化が現れることがあります。例えば、若い頃には読めた字の大きさが50代になると読みづらくなり、業務に支障をきたすことがあるでしょう。
若い世代であれば対応できる業務量や内容でも、50代を雇用する際には「体力的に問題がないか?」と懸念を抱く企業も少なくありません。
調剤報酬改定で50代薬剤師の転職はさらに難しくなっている?
50代の転職が難しいことは周知の事実ですが、以前は調剤薬局やドラッグストアでは50代の薬剤師にも転職チャンスが存在していました。
しかし、2019年の調剤報酬改定によって状況が変わりました。この改定により、調剤事務員もピッキング作業を担当できるようになり、金銭的負担の少ない調剤事務員が優先される傾向にあります。
その結果、調剤薬局やドラッグストアでの50代薬剤師の採用が以前より難しくなっている現状が生まれています。
2. 50代薬剤師が転職できる職場はあるの?
前述のとおり、50代薬剤師の転職は難易度が高いとされていますが、紹介するエリアは確かに存在しています。そのため、50代薬剤師が絶対にキャリアチェンジできないということはないのです。この項目では、50代薬剤師にとって転職しやすい2つの職場の例を示します。
1. 中小・個人の調剤薬局
調剤薬局業界では人手不足が深刻な問題となっており、特に中小・個人の調剤薬局は大手と比べて人事異動の柔軟性に苦しんでいます。
新卒薬剤師からの人気もさほど高くなく、若手薬剤師が長期的に勤めることも難しい状況です。
これらの背景から、中小・個人の調剤薬局は50代の経験豊富な薬剤師にも積極的に採用のチャンスを提供しています。つまり、50代薬剤師の転職先として十分に選択肢の一つとなりうるのです。
2. ドラッグストア
ドラッグストア業界は成長しており、店舗数も増加傾向にあるため、薬剤師への需要が高まっています。そのため、年齢が高くても50代の薬剤師は採用の機会が十分にあります。他の職種より転職難易度が比較的低いので、50代の薬剤師には特に狙い目といえます。
中小・個人の調剤薬局、そしてドラッグストアどちらへ転職しようとも、50代ならではの長所を活かすことが重要です。たとえば、若手薬剤師の教育や指導役を担えることは、採用ニーズが高いポイントとなります。
特に、マニュアルに載っていない経験に基づく知識やスキルは非常に重宝されます。たとえば、患者の個々の特性を見極め、わかりやすい薬歴指導を行うといった能力が挙げられます。
そういった雇用側のニーズを満たすことができれば、個人・中小の調剤薬局やドラッグストアは十分に転職可能な職場候補となります。
50代薬剤師におすすめの転職サイトとは?
50代の薬剤師が転職する際に役立つ転職サイトを、サポート体制や求人の質を考慮して選びました。
おすすめの転職サイト | 50代以上向け 求人数 |
相談方法 | 面接同行 |
---|---|---|---|
マイナビ薬剤師 | -件 | 対面面談 | 〇 |
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|||
薬キャリAGENT |
-件 | 電話面談 | × |
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※2023年10月時点ココファーマ調べ
50代薬剤師は管理薬剤師として働くことが求められている?
薬剤師業界では管理薬剤師の不足が深刻な問題となっており、特にドラッグストア業界では名ばかりの管理薬剤師がエリアマネージャーを兼任するケースすら存在します。
また、ママ薬剤師の多くが夕方に退勤する職場では、閉店時間まで働ける管理薬剤師が不足しているため、50代の管理薬剤師は転職に有利です。
管理薬剤師の職務は、日中にパートや他の薬剤師が在籍していることから過酷な労働ではなく、高齢の方でも無理なく働ける環境が整っています。
したがって、50代で管理薬剤師の経験があれば、転職のチャンスは大いにあります。
3. 50代薬剤師が転職を成功させるための求人の見分け方
50代で転職を成功させるためには、「内定が取れる求人と取れない求人を見分ける能力」が求められます。
というのも、求人情報には年齢が明記されていないものの、50代の薬剤師に対して不利な条件がある求人が存在するからです。そういった求人に時間をかけて応募するのは得策ではなく、精神的なストレスが溜まる原因となります。
そこで、50代薬剤師向けの求人を見極めるコツを2つご紹介します。
1. 求人に入っている文言を見極める
50代の薬剤師が転職を成功させるためには、求人の文言を見極めることが重要です。採用されやすい求人には、以下のような文言が含まれていることが多いです。
- 50代の薬剤師活躍中
- 50代の薬剤師歓迎
求人に「活躍中」「歓迎」という文言がある場合、50代の薬剤師が採用される可能性が高いといえます。
一方で、これらの文言が含まれていない求人は50代の薬剤師にとっておすすめできません。そのような求人は、若い薬剤師や40代前半までの年齢層が採用の対象となる可能性が高いためです。
2. 求人先の定年年齢を見る
転職を考える50代の薬剤師にとって「定年年齢と自分の年齢を比べる」ことは有効な手段となります。定年まで働ける年数が長いほど、求人に採用される確率は高くなります。これは、採用をする側も長期間働いてほしいという期待があるためです。
これらのポイントを意識することで、50代薬剤師の転職成功率が向上するでしょう。求人を調べる際には、定年年齢や働く環境などをしっかり確認し、自分に合った職場を見つけることが大切です。
4. 50代薬剤師が転職を成功させるための3つのコツ
50代の薬剤師が転職を成功させるためには、自分の長所を強調し、雇用者に伝えることが重要です。また、自分の苦手な点は適切にカバーし、採用される可能性を高める必要があります。ここでは、50代の薬剤師が転職を成功させるための3つのコツをご紹介します。
1. 機械を使った業務に対し柔軟に対応していく
年齢が進むと、最新の機器やテクノロジーに対応するのが難しくなるかもしれません。しかし、50代薬剤師が転職を成功させるためには機械を使った業務に対して柔軟な対応が必要です。
面接時には、「機械の扱いには慣れていませんが、今後使っていけるよう努力していきます」という姿勢をポジティブに伝えることで、採用される可能性が高まります。
最近の機械は操作がわかりやすく設計されているため、慣れていない人でもすぐに使いこなせることが多いです。そのため、「新しい機器に対応できるか不安」という心配は不要です。
面接時には機械を使った業務への柔軟な対応力をアピールすることが重要です。
2. 今までの薬剤師経験をアピールする
50代の薬剤師がもっている最大のアドバンテージは、若い人材にはない、豊富な「経験」と「知識量」です。例えば、マニュアルには書かれていない独自の薬歴指導や、説明がわかりやすい薬のアドバイスが考えられます。
これらの経験を積極的にアピールし、さらに若い薬剤師への知識伝達能力もアピールできれば、採用の可能性は大幅に上がります。
このように、50代であることを逆転の発想でアピールすることが、転職成功のカギとなります。
3. 年収にこだわりすぎない
50代薬剤師は経験豊富なため、若手薬剤師と比較して高年収を得ている人が多いですが、年収への執着を少し緩めることで、より多くの求人を探し出し、自分に適した職場を見つけやすくなります。
50代薬剤師の転職後の平均年収は?
50代薬剤師の転職後の平均年収は、一般的に500~600万円が相場です。ただし、未経験の職場への転職では、年収が下がる可能性があるため、注意が必要です。
一方で、管理薬剤師や役職採用の場合、条件が向上し年収が700万円を超えることもあります。
5. 50代薬剤師がより転職を成功させるには転職サイトの利用がおすすめ
50代の薬剤師にとって転職に成功するためには、適切な転職サイトを利用することがおすすめです。転職サイトを選ぶ際には次の3つのポイントに注目しましょう。
転職サイト選びの3つのポイント
- 50代向けの求人が多数掲載されていること
- 対面でエージェントと相談ができるところ
- 面接同行サービスがあるかどうか
特に50代の転職に適したサポート体制が整っている転職サイトを選ぶことが、転職成功へのカギとなります。対面での相談が可能だったり、面接同行サービスがある転職サイトの場合、給与交渉や転職先とのミスマッチが減ります。
エージェントの手厚いサポートを受けることで、年齢だけで判断されることなく適切な求人を見つけられるでしょう。
おすすめの転職サイト | 50代以上向け 求人数 |
相談方法 | 面接同行 |
---|---|---|---|
マイナビ薬剤師 | -件 | 対面面談 | 〇 |
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|||
薬キャリAGENT |
-件 | 電話面談 | × |
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※2023年10月時点ココファーマ調べ
6. 50代薬剤師のおもな転職理由は?
50代の薬剤師が転職を考える理由はさまざまです。
- 病院勤務で夜勤が年齢とともに厳しく感じる
- 急な出費や借金など、金銭的に厳しい状況が生じた
- 家族との時間を大切にし、バランスの取れた働き方を求める
- スキルや知識をさらに向上させるための環境を求める
- 子育てが終わり、再び本格的に仕事に復帰したい
多くの薬剤師は、無理なく働きながら、自分や家族との時間を大切にする働き方を望んでいるようです。
7. まとめ
50代での転職に不安を抱くのは自然なことです。
しかし、この記事で紹介する転職の知識やコツを活用すれば、50代の薬剤師でも十分に転職成功へと導くことができます。
自分の将来や家族のために、勇気をもって転職活動に挑戦してみてください。
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