東京の薬剤師求人や年収・働き方の特徴|転職を成功させるには?
※本記事は、事業者(リクルート様、マイナビ様など)のアフィリエイトプログラムにより広告収益を得て運営しております。 掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容等は当サイトが独自に記載しています。
「東京都の薬剤師の求人にはどんなものがあるのかな…」
「東京都の薬剤師の年収は低いって本当?」
この記事では、東京都の薬剤師求人の特徴や、東京都の薬剤師の年収、働き方の特徴などを解説しています。
東京都での転職で失敗しないためのポイントや、東京都・地方での転職が向いている人の特徴なども紹介しているので、東京都内での転職、または地方から東京都への転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
- 東京都の薬剤師の年収は全国平均よりも低い
- 東京都は人口に対する薬剤師数が多く残業時間も少ない傾向にある
- 東京都は高齢化率は低く、多様化した顧客に対応する必要がある
- 東京都で好条件の求人を見つけるなら転職サイトの登録がおすすめ
- 転職サイトは「東京都の求人数」「支店があるか」「サポートは充実しているか」で選ぶ
※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
この記事に書いてあること
1. 東京都の薬剤師求人の特徴
はじめに、東京都の薬剤師の求人にはどのようなものがあるのかイメージしていきましょう。
まず、以下のような特徴があります。
- 地方と比較して給料が低い場合がある
- 東京都都市部ほど給料が低い場合がある
- 東京都地方部ほど給料が高い場合がある
一般的に都市部ほど給与所得が高くなる職業が多い中、実は薬剤師は東京都、さらに都心ほど給料が低い場合があります。
実際の東京都の求人票を、東京都の都市部と地方部に分けて見てみましょう。
1-1. 東京都都心部の薬剤師の求人例
東京都都心部の薬剤師求人は以下のようなものがあります。都心部は薬剤師が比較的集まりやすいため、給与などの条件が地方と比べて若干低く設定されています。
1-2. 東京都地方部の薬剤師の求人例
地方部の薬剤師求人は都心部に比べて給与などの条件が良いことが多いでしょう。都心部と比べて薬剤師の数が足りないため、条件を良くして応募を増やしたいからです。
これらの求人票だけを見ると、東京都の都心部から離れた方が給料が高くなる可能性が高いように思えます。
実際に東京都の薬剤師は、全国の地域と比べてどれくらいの給料をもらっているのでしょうか。
2. データから見る東京都の薬剤師の年収・働き方
続いて、全国の薬剤師のデータと比較しながら、東京都の薬剤師の実際の年収や働き方の特徴を見ていきます。
使用するデータは以下の3つです。
- 各都道府県の平均年収(賞与込み額面)
- 各都道府県の薬剤師の人員数(人口10万人当たりの薬剤師数)
- 各都道府県の高齢化率(人口における65歳以上の人の割合)
2-1.東京都の薬剤師の年収について
先ほどの説明で、東京都の薬剤師より地方の薬剤師の方が給料が高い場合があるといいましたが、実際に東京都の薬剤師の年収は、全国平均や各地域と比べてどの程度になるのでしょうか。
以下の表は、各地域の薬剤師の平均年収(賞与込み手取り額)を表しています。
太文字で示したのは、全国平均よりも年収が高い地域です。
【この表からわかること】
- 東京都の年収は全国平均年収よりも低い
- 東京以外では全国平均を大きく超える年収のところもある
- 地方の平均年収が必ず高いわけではない
【薬剤師の平均年収】
地域 | 平均年収 |
---|---|
全国平均 | 5,616,500円 |
東京都 | 5,535,800円 |
埼玉県 | 5,211,800円 |
千葉県 | 5,374,900円 |
神奈川県 | 5,833,600円 |
茨城県 | 5,807,800円 |
群馬県 | 4,834,900円 |
福井県 | 5,657,000円 |
新潟県 | 4,471,700円 |
青森県 | 6,198,400円 |
秋田県 | 6,187,900円 |
山梨県 | 5,115,300円 |
長野県 | 6,895,100円 |
静岡県 | 6,986,800円 |
※<出典>令和元年賃金構造基本統計調査 一般労働者 都道府県別(厚生労働省)
※東北、関東甲信越より一部抜粋
実際に、東京都は全国平均と比べてわずかに平均年収が少なく、東京都以外の地域でも平均年収が高いところがあることがわかります。
同じ関東圏でも、神奈川県などでは平均年収5,833,600円と全国平均を上回る数値になっています。地方へと進み、東北の青森県や秋田県では平均年収600万円を超えます。
一方で、同じように東京都から離れた群馬県や新潟県では、平均年収400万円台となっています。
東京都よりも年収が高い地域は存在するものの、東京都から離れれば必ず年収が高くなるとはいい切れないということがいえそうです。
では、このような平均年収の差はどうして生まれるのでしょうか。それは、各地域の薬剤師の数に理由があります。
2-2. 東京都の薬剤師の人員数について
人口10万人当たりの薬剤師の人数で、各地域にどのくらい薬剤師がいるのかを比較します。
太文字で示しているのは、平均年収が全国平均よりも高いかつ、人口10万人当たりの薬剤師数が全国平均よりも少ない地域です。
【この表からわかること】
- 東京都の薬剤師数は全国平均を大きく上回っている
- 平均年収が全国平均よりも高い地域ほど薬剤師数が少ない傾向にある
【人口10万人当たりの薬剤師数】
地域 | 人口10万人当たりの薬剤師数 |
---|---|
全国平均 | 190.1人 |
東京都 | 226.3人 |
埼玉県 | 175.6人 |
千葉県 | 186.9人 |
神奈川県 | 202.9人 |
茨城県 | 172.9人 |
群馬県 | 166.3人 |
福井県 | 152.2人 |
新潟県 | 167.2人 |
青森県 | 153人 |
秋田県 | 179.6人 |
山梨県 | 181.4人 |
長野県 | 182.8人 |
静岡県 | 177.8人 |
※<出典>平成30年(2018年)薬剤師統計表15 より「都道府県(従業地)別にみた人口10万対薬剤師数」(厚生労働省)
人口に対して薬剤師の数が少ない地域では、より多くの薬剤師を獲得するために給料を上げたり求人の条件を良くすることが考えられます。
もちろん、薬剤師数の少ない地域は必ず年収が高いというわけではありませんが、東京都の平均年収は、薬剤師の人員の多さに由来していると考えることができそうです。
2-3. 東京都の薬剤師の働き方の特徴(残業時間・高齢化率)
「薬剤師の人数が充足しているということは、仕事が楽なのではないか?」
「地方の薬剤師は給料が高い分、激務って聞いたことがあるけど…」
人数が足りている職場よりも人数が不足している職場の方が1人当たりの業務量が多くなることは想像できます。
実際に、東京都とその他の地域の残業時間を比較すると、東京都の残業時間は全国平均よりも少ないことがわかります。
太文字で示しているのが、人口10万人当たりの薬剤師数が全国平均よりも少ないかつ、超過労働時間が全国平均よりも多い地域です。
【この表からわかること】
- 東京都の超過労働時間は全国平均よりも少ない
- 人口10万人当たりの薬剤師数が全国平均よりも少ない地域ほど超過労働時間が長い傾向にある
【薬剤師の超過労働時間】
地域 | 1ヶ月当たりの超過労働時間 |
---|---|
全国平均 | 11時間 |
東京都 | 9時間 |
埼玉県 | 11時間 |
千葉県 | 14時間 |
神奈川県 | 13時間 |
茨城県 | 8時間 |
群馬県 | 21時間 |
福井県 | 22時間 |
新潟県 | 10時間 |
青森県 | 13時間 |
秋田県 | 6時間 |
山梨県 | 18時間 |
長野県 | 19時間 |
静岡県 | 18時間 |
※<出典>令和元年賃金構造基本統計調査 一般労働者 都道府県別(厚生労働省)
人口10万人当たりの薬剤師数が多い東京都では、平均超過労働時間が少なくなっているようです。もちろん職場によって差はあるものの、薬剤師数が不足している地域に比べると忙しさには違いがあることが予想されます。
しかし、「東京都の薬剤師の業務は楽」というわけではありません。
なぜなら、東京都は比較的高齢者が少なく、多様化した顧客に対応する必要があるからです。
各地域の高齢化率から見える、薬剤師の業務の内容を見ていきます。
高齢化率とは
人口に占める65歳以上の人の割合のこと
【この表からわかること】
- 東京都の高齢化率は低い
- 地方ほど高齢化率が高い
【各地域の高齢化率】
地域 | 高齢化率 |
---|---|
全国平均 | 28.1% |
東京都 | 23.1% |
埼玉県 | 26.4% |
千葉県 | 27.5% |
神奈川県 | 25.1% |
茨城県 | 28.9% |
群馬県 | 29.4% |
福井県 | 30.2% |
新潟県 | 31.9% |
青森県 | 32.6% |
秋田県 | 36.4% |
山梨県 | 30.3% |
長野県 | 31.5% |
静岡県 | 29.5% |
※<出典>「人口推計(都道府県、年齢3区分別人口の割合、2018年)」(総務省統計局)
この表で抜粋した都県だけを見ると、高齢化率が全国平均よりも低いのは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県だけです。
薬剤師数を見れば東京都は人数が多いものの、年齢層が若く顧客も多様化しているためにスピーディーな対応が求められます。
一方で、高齢者の多い地方では、顧客の年齢層が高いため、1人1人の患者に時間をかけてていねいに対応する必要があるでしょう。
3. 東京都or地方どこで転職するべきか
「地元に戻って転職した方が年収が上がりそうだな…」
「年収が下がってもいいから東京で暮らしたい!」
ここまでの説明では、東京都の薬剤師について以下のような特徴があることがわかりました。
- 全国平均よりも平均年収が低い
- 全国平均よりも人口当たりの薬剤師数が多い
- 超過労働時間が少なく高齢者の少ない職場が多い可能性がある
転職を考えている薬剤師の人は、東京都かそれ以外の地域か、結局どちらで働くのがよいのでしょうか。
3-1. 東京都で転職するのに向いている人
東京都で転職するのに向いているのは、以下のような場合です。
東京都で転職するのに向いている人
- 転職で必ず年収を上げたいというわけではない
- 仕事よりも東京で暮らすことを優先したい
- 転職に時間がかかってもいいから高収入・好条件な職場に転職したい
東京都の全ての職場の年収が低いということはありませんが、東京都は薬剤師のライバルが多いこともあり、そう簡単には好条件の職場に転職できないかもしれません。
東京都内で転職するなら、転職時期は問わず理想の職場に出会えるまで転職を続けられる人か、仕事よりも東京での暮らしを優先したい、収入にはこだわらないという人が向いています。
また、東京都で少しでも好条件の求人を見つけたいなら、東京都の地方部の求人を狙うのも1つの手です。
3-2. 東京都以外で転職するのに向いている人
一方、東京都以外で転職するのに向いているのは、以下のような場合です。
東京都以外で転職するのに向いている人
- 転職では必ず年収を上げたいが転職活動に時間をかけられない
- 地方への転居は問題ない(独身の人など)
- 東京都以外に住みたい地域がある
今の職場をとにかく早く辞めたいなどの理由で、転職活動に長い期間を充てられない、さらに年収は妥協できない という人は、平均年収の高い地方で転職活動をするのもよいでしょう。
転居を伴う転職は家族がいる人には難しいかもしれませんが、独身で住む場所にこだわりがない人、逆に住みたい地域がある人は思い切って選択の幅を広げるのもおすすめです。
4. 東京都で好条件の求人を見つけるなら転職サイトに登録してみる
「やっぱり東京都内で給料の高い職場を探してみたい!」
地方の方が年収が高い可能性があることはわかったけれど、東京都での暮らしも、好条件も譲れないという人は転職サイトに登録して転職活動を進めるのもよいかもしれません。
ここでは、薬剤師が転職サイト・エージェントを活用して転職活動をする方法を紹介します。
4-1.転職サイト・エージェントとは
転職サイトとは
薬剤師資格をもつ人に特化した人材紹介会社が運営する転職サイトのこと。
薬剤師向けの求人がそろっており、専属で転職エージェントがサポートしてくれる。
転職エージェントとは
求職者の要望を聞き、適した求人紹介、キャリアへのアドバイス、など転職活動のサポートをしてくれる担当者のこと。
転職サイトに登録することで専属のエージェントが付き、求職者は無料でサポートを受けることができます。
転職先の紹介を受けられるだけでなく、今の職場への不満や将来への悩みのヒアリングから、履歴書添削、面接対策、年収交渉をしてもらうことも可能です。
この、専属のエージェントが付くのが「転職サイト」、エージェントのサポートなしで自ら求人を探して応募するのが「求人サイト」と分けることもできます。
転職サイト・エージェントを使った転職に向いているのは以下のような人です。
転職サイト・エージェントの利用が向いている人の例
- 希望の転職条件が定まっていない
- 年収や勤務条件の交渉が苦手、妥当性を判断できない
- 面接に自信がない
4-1-1. 転職エージェントの特徴
転職サイト・エージェントのさらに詳しい特徴を見ていきましょう。
特に、転職がはじめての薬剤師の人にとってうれしいポイントを5つまとめました。
転職サイト・エージェントの5つの特徴
- これからのキャリアの相談に乗ってくれる
- 自分の要望に適した求人を選んでもらえる
- 非公開求人があるため選択肢が広がる
- 履歴書の添削・面接対策が受けられる
- 年収交渉や辞退の連絡も任せられる
特に、東京都での転職で年収を上げたい人は、エージェントに年収交渉をお願いするのもよいでしょう。給料やその他の勤務条件などを、転職先の企業と交渉することが可能なのです。
自分の理想の職場に出会えるまでじっくり転職活動をしたいという人は面接を受ける機会も増えてくると思いますが、内定辞退の連絡もエージェントに任せられます。
4-2. 転職の流れ
転職サイト・エージェントを利用した転職は以下の5つのステップで進んでいきます。
【転職の流れ】
流れ | 詳細 | |
---|---|---|
1 | 転職サイトに登録 | 転職サイトには各社、強み・弱みがあるので自分に合ったサイトを選ぶ。 |
2 | 面談・求人紹介 | 転職エージェントから連絡があり、対面や電話で面談を行う。 転職サイトによっては即日で5~10件の求人紹介を受けられる。 |
3 | 面接対策 | 応募自体は転職エージェントが行ってくれるので、複数応募していても負担が少ない。 面接に自信がない方はエージェントが面接同行してくれる転職サイトを選ぶとよい。 |
4 | 応募・面接 | 応募自体は転職エージェントが行ってくれるので、複数応募していても負担が少ない。 面接に自信がない方はエージェントが面接同行してくれる転職サイトを選ぶとよい。 |
5 | 内定・条件交渉 | 条件交渉に強みをもっているサイトもあり、求人として提示された勤務条件よりも年収がアップする場合も。 さらに転職エージェントは転職内定後のアフターフォローも担当してくれる。 |
5. 東京都での転職におすすめの転職サイト・エージェント
東京都での転職に最適な転職エージェントを探すには、
- 東京都の求人数
- 東京都周辺に支店があるか
- サポートが充実しているか
の3つのポイントで比較しましょう。
以下では大手の薬剤師転職サイトを比較しているので、自分に合ったサイトに登録してみてください。
また、転職サイトの登録や利用は無料なので、少しでも多くの求人を見てみたいという人は複数登録もおすすめします。
おすすめの転職サイト | 東京都の求人数 | 周辺の支店 | フォロー充実度 |
---|---|---|---|
ファルマスタッフ | 6,533件 | 東京支店 | ○ |
|
|||
マイナビ薬剤師 | 4,577件 | 東京支店 | ◎ |
|
|||
薬キャリAGENT |
3,004件 | なし | ○ |
|
※2023年10月時点ココファーマ調べ
6.薬剤師が異なる都道府県に転職する際のアドバイス
最後に、薬剤師が都道府県を変えて転職をする際に覚えておくと良いことを紹介します。
6-1. 転職をしたら保険薬剤師登録の変更をする
保険薬剤師登録は、薬剤師が調剤業務を行ううえで必須のものです。
都道府県をまたいで転職をした場合、この保険薬剤師の変更手続きが必要になります。
薬剤師個人で勤務地を所轄している地方厚生局に申請するのが基本です。変更があった日から30日以内に届け出を出しましょう。
6-2. 引っ越しが多い場合はパート・派遣という働き方もあり
例えば家族の転勤の関係で働く地域が頻繁に変わる方や、短期間のみ働きたいといった場合は、正社員ではなく、派遣やパートの働き方の選択肢をもって転職活動するのもよいでしょう。
一度正社員になってしまうと、退職手続きなどを逐一行う必要がありますが、派遣やパートであれば必要な手続きは少なくて済みます。
派遣の求人も通常の求人と同様に、東京23区など都心部だと時給が比較的低い場合が多く、地方の派遣求人の方が時給が高く設定されている場合が多いです。
7. この記事のまとめ
東京都は薬剤師数も多く平均年収が全国平均よりも低いことから、好条件の職場に転職するのはそう簡単ではないかもしれません。一方これらの数字はあくまで平均値なので、職場によっては好条件のところももちろん存在します。自分が東京都内で転職すべきかその他の地方も視野に入れて転職をするのか検討し、また、この記事で紹介した転職サイト・エージェントの利用も検討してみてください。
<ココファーマとは>
仕事に悩む薬剤師のみなさまに向け、理想的な転職・復職・キャリアチェンジを実現するためのサポートをしているメディアです。
アンケートやインタビュー調査、現役キャリアコンサルタントを通した業界調査、現役薬剤師ライターによる記事制作を通じて、薬剤師の転職に関する「正しく、役に立つ情報」をお届けしていきます。
希望条件に合わせて
希望条件に合わせて
あなただけの転職サイト比較表をつくる