沖縄県で転職する薬剤師が知っておきたいこと|年収・求人動向まとめ
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「沖縄県で転職することになったけど、どんなところだかわからない…」 「希望どおりの職場で働けるかな?」 違う都道府県に転職するとなると不安も大きいですよね。 そんな不安を抱えている方のために、この記事では沖縄県の薬剤師の平均年収や求人動向などを踏まえ、理想の職場を見つけるための方法をご紹介します。 沖縄県で転職する薬剤師の方はぜひ最後までお読みください。※当サイトは口コミの一部を掲載しています。
この記事に書いてあること
沖縄県の求人数ランキング | ||
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沖縄県の薬剤師の年収は全国平均年収よりも低め
薬剤師の年収は都道府県によって大きく異なり、最大で約300万円もの差が生まれます。自分が働く地域の年収がどれくらいなのかをあらかじめ確認しておくと、求人選びの基準がもてるようになります。
2018年度における沖縄県の薬剤師年収は507.5万円(全国第35位)です。薬剤師の全国平均年収の約543万円と比べると低い数字となっています。
どうして沖縄県で働く薬剤師の年収は低いの?
各都道府県の薬剤師の平均年収を決定するのは「平均年齢」「平均労働時間」「人口10万人当たりの薬剤師数」の3つです。それぞれ年収にどのような影響を与えるのか見ていきましょう。
- 平均年齢
- 平均労働時間
- 人口10万人当たりの薬剤師数
年功序列で給料が上がっていくため、平均年齢が高いほど平均年収も上がる。
時給で働いているパート・派遣薬剤師の労働時間が長ければ、平均年収も上がる。
薬剤師の数が足りない場合、薬剤師を採用しやすくするために求人条件が良くなるケースが多い。好条件の求人が増えた結果、平均年収も高くなる。
ここからは実際に沖縄県と全国平均を比較して、沖縄県の薬剤師年収が低い原因を探っていきます。
沖縄県平均 | 全国平均 | |
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平均年収 | 507.5万円 | 543万円 |
平均年齢 | 39.2歳 | 39.0歳 |
月間労働時間 | 186時間 | 174時間 |
人口10万人当たりの薬剤師数 | 134.7人 | 181.3人 |
「平均年収」は低く出ていますが、沖縄県では「人口10万人当たりの薬剤師数」が全国平均と比べて少ないため、条件の良い求人が多く存在している可能性があります。
沖縄県では全国平均と比べて薬剤師の数が足りておらず、高年収など条件の良い求人は市場に出回っている可能性が高いといえます。よって平均よりも高い年収で働くことも十分可能です。
沖縄県の薬剤師求人動向
沖縄県の薬局・病院数を見てみると、どちらも全国平均に対して施設数が少ない結果となっています。また医薬分業率は全国平均が71%に対して沖縄県は77.6%と、医薬分業が進んでいる地域だといえます。
このような状況から薬局・病院数は今後増えていき、施設数の増加に伴って薬剤師の需要も増加していくことも予想されます。
施設種類 | 施設数 | 10万人当たりの施設数 | |
---|---|---|---|
沖縄県 | 全国平均 | ||
薬局 | 545 | 38.02 | 46.24 |
病院 | 90 | 6.28 | 6.51 |
*2019年3月時点
また沖縄県の医療計画によると、沖縄県ではかかりつけ薬剤師によるプライマリ・ケアの推進と、在宅医療体制の整備を目標としていることがわかります。
そのため今後かかりつけ薬剤師や在宅医療の需要が増えてくることは明らかだといえます。
【地域別】沖縄県の薬剤師の働き方
ここまで沖縄県の薬剤師の平均年収や求人動向についてご説明してきました。しかし同じ都道府県でも働く地域によって働く条件は変わってきます。
地域の働き方の違いは「高齢化率」と「人口10万人当たりの人員数」の2つの指標からわかります。それぞれどんな違いがあるのでしょうか?
高齢化率
全人口における65歳以上の人口の割合のことです。
年齢層が高ければ一人一人の患者に時間をかけてていねいに対応する必要があります。一方で年齢層が低い地域ではていねいさよりもスピーディーさが求められます。
人口10万人当たりの人員数
人口10万人当たりの薬剤師数のことです。
人口に対して薬剤師の数が少ないと求人の条件は良くなりますが、一人当たりの業務量は増えるため、効率的な働き方が求められます。
10万人当たりの薬剤師数が少ない地域に転職をする方で「残業したくない」「ゆったりと働きたい」場合は、転職をする前に処方箋枚数など業務量を確認する必要がありそうです。
ここからは実際に市区町村別の数値を見て、自分が働きたい地域がどのような特徴をもっているのか確認しましょう。
市区町村 | 高齢化率 | 薬剤師数 | 人口10万人当たりの人員数 |
---|---|---|---|
全国平均 | 27.7% | ー | 103.53人 |
沖縄県平均 | 21.0% | ー | 71.85人 |
名護市 | 19.8 % | 44 人 | 71.34 人 |
国頭村 | 30.4 % | 2 人 | 40.75人 |
大宜味村 | 32.5 % | 1 人 | 32.68 人 |
東村 | 30.2 % | 0 人 | 0 人 |
今帰仁村 | 28.1 % | 2 人 | 20.98 人 |
本部町 | 27 % | 4 人 | 29.55人 |
伊江村 | 29.9 % | 3 人 | 70.42人 |
伊平屋村 | 26.3 % | 0 人 | 0 人 |
伊是名村 | 27.7 % | 0 人 | 0 人 |
宜野湾市 | 17 % | 44 人 | 45.72 人 |
沖縄市 | 18 % | 129人 | 92.62 人 |
うるま市 | 20.1 % | 64 人 | 53.83人 |
恩納村 | 21.1 % | 2 人 | 18.78 人 |
宜野座村 | 23.2 % | 1 人 | 17.87 人 |
金武町 | 25.2 % | 5 人 | 44.52 人 |
読谷村 | 18.5 % | 14 人 | 35.44 人 |
嘉手納町 | 22.4 % | 7 人 | 51.15 人 |
北谷町 | 18.5 % | 9 人 | 31.79人 |
北中城村 | 22.1 % | 20人 | 123.85人 |
中城村 | 17.8 % | 5人 | 25.7 人 |
那覇市 | 20.3 % | 270人 | 84.52人 |
浦添市 | 17.3 % | 119人 | 104.17人 |
糸満市 | 19 % | 39 人 | 66.61 人 |
豊見城市 | 16.9 % | 40 人 | 65.45人 |
南城市 | 23.2 % | 17人 | 40.46人 |
西原町 | 18.2 % | 37人 | 107.22人 |
与那原町 | 18.7 % | 18 人 | 97.77 人 |
南風原町 | 17.2 % | 53 人 | 141.33人 |
渡嘉敷村 | 21.2 % | 0 人 | 0 人 |
座間味村 | 19.8 % | 0 人 | 0 人 |
粟国村 | 33.1 % | 0 人 | 0 人 |
渡名喜村 | 30 % | 0人 | 0人 |
南大東村 | 21.3 % | 0人 | 0 人 |
北大東村 | 17.6 % | 0人 | 0 人 |
久米島町 | 26.5 % | 6 人 | 77.37 人 |
八重瀬町 | 19.4 % | 10 人 | 34.4 人 |
宮古島市 | 24.9 % | 27 人 | 52.75人 |
多良間村 | 26.4 % | 0人 | 0 人 |
石垣市 | 19.2 % | 38 人 | 79.89 人 |
竹富町 | 20 % | 0人 | 0 人 |
与那国町 | 18.5 % | 0 人 | 0 人 |
*2019年3月現在
那覇市は薬剤師が比較的充足しており、好条件の求人を探すのは困難
表を見てもらえばわかるように、那覇市、沖縄市、浦添市に薬剤師が集中しています。他のエリアの多くは充足していないため、好条件の求人を探すことも可能でしょう。 那覇市内は交通の便が良い人気のエリアで新卒薬剤師が集まりやすくなっていますが、県内の大学に薬学部はありません。 「高年収」「残業なし」などの好条件で働くことを希望している場合は、那覇市、沖縄市、浦添市以外でも範囲を広げて求人を探すことをおすすめします。
ー地方に行けば行くほど高齢化率が高くなる傾向あり
沖縄県に限らずどの都道府県でもいえることですが、地方に行くほど高齢化率が高くなり、より患者と密に関わることが多くなります。
また薬剤師として働くこと以外にも、どのような地域で暮らしたいかを考えて転職をするとより満足ののいく生活を送れるでしょう。
沖縄県での転職を成功させるには転職エージェントの利用がおすすめ
ここまで地域ごとにどのような特徴をもっているのかについてご説明しました。
しかし、自分で求人を探して一つの職場に絞るのは時間も労力もかかります。
また自分で求人を探す場合、職場の人間関係や雰囲気などの内部環境まではわからず、転職後「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースもありえます。
そこでおすすめなのが薬剤師転職エージェントの利用です。
転職エージェントは実際に求人を出している企業や医療機関に訪問しているので「人間関係」や「職場の雰囲気」などを肌で感じています。それを求職者である薬剤師に事前に教えてくれるため、転職後のミスマッチが起きる可能性を減らせます。
また、転職エージェントはそれぞれ一般に公開している求人よりも条件のいい「非公開求人」を保有しています。薬剤師が足りない地域はもちろん、充足している地域であっても好条件の求人を紹介してもらえる場合があります。
薬剤師転職エージェントはどれでもいいわけじゃない
転職エージェントのメリットをご紹介しましたが、どの転職エージェントでもいいわけではありません。
沖縄県での転職に最適な転職エージェントを探すには、「沖縄県の求人数」「沖縄県内もしくは周辺に支店があるか」「サポートが充実しているか」の3つのポイントで比較しましょう。
特に重視したいのが「沖縄県内もしくは周辺に支店があるか」です。支店がある場合、地方であってもエージェントが求人先に訪問し、より詳しい職場の雰囲気や地域特性を把握することができます。
「A薬局は車がないと通勤が難しいです」「B薬局にはベテランで現場を仕切る薬剤師がいるのであまりおすすめできません」
このような求職者が欲しい情報は支店があるからこそ教えてもらえるのです。
それを踏まえて、大手転職エージェントを比較してみましょう。
【沖縄県での転職におすすめ!薬剤師転職エージェント3社比較】
おすすめの転職サイト | 沖縄県の求人数 | 周辺の支店 | フォロー充実度 |
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マイナビ薬剤師 | 303件 | 福岡支社 | ◎ |
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ファルマスタッフ | 195件 | 九州支店 | ○ |
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薬キャリAGENT |
460件 | × | ○ |
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※2023年10月時点、ココファーマ調べ
薬剤師が沖縄県に転職をする際に確認しておきたい2つのポイント
特に求人票の情報のみで判断をしてしまうと、転職後のミスマッチが起きる可能性が高いので注意が必要です。
ここからは転職する際に必ず確認しておくべき項目を2つをご紹介します。
- 通勤手段・時間
- 職場の人間関係
(1)通勤手段・時間
沖縄県に限らず異なる都道府県に転職する場合、通勤の手段と時間を確認しておかないと通勤に苦労してしまう可能性が高いです。
意外と盲点なのが、通勤手段です。地域によっては徒歩・電車ではなく車を使う場合や、電車の本数が1時間に1本しかない場合など、交通の利便性は大きく変わります。通勤時間だけでなく、どの交通手段を利用するのかまで確認するようにしましょう。
(2)職場の人間関係
患者層と同様、住んでいる地域が違うと職場の雰囲気も異なります。違う都道府県に転職をする際に、「職場の雰囲気になじめない」というケースが多発しています。
しかし、求人の情報や企業のHPではいいことしか書かれていないことが多く、インターネットを利用して自分で調査するには限界があります。
そこで職場の人間関係や雰囲気を把握するために、「職場見学」をさせてもらうことをおすすめします。
実際に自分の目で見て確かめることで、実際に働くイメージが湧きます。今住んでいる地域から遠い職場であっても、転職前に一度は職場見学に行ってみると失敗を防ぐことができます。
【コラム】薬剤師が異なる都道府県に転職する際のアドバイス
最後に都道府県を変えて転職をする際に気をつけたいポイントをまとめました。
転職をしたら、保険薬剤師登録の変更をする
都道府県をまたいで転職をする場合、保険薬剤師の変更手続きが必要になります。30日以内に届けを出しましょう。
転職先は引っ越しをする前に決めておくのがベター
引っ越しをしてから仕事を探すとブランク期間が生まれてしまいます。できれば転職をする前に職場を決めておきましょう。
引っ越しが多い場合はパート・派遣という働き方もあり
配偶者の転勤が多く、それにともなって働く地域を頻繁に変わる・短期間のみの仕事を希望する場合は正社員ではなく、派遣やパートの働き方の選択肢ももって転職活動をしましょう。 一度正社員になってしまうと、退職手続きなどに手間がかかりますが、派遣やパートであれば正社員ほど面倒な手続きはほとんどありません。
中でも派遣薬剤師は時給相場が約3,000円と高時給で働ける場合も多いため、派遣で働く人が増えてきています。もし興味があれば、検討してみてはいかがでしょうか?
<ココファーマとは>
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