ブラック薬局はここだ!大手と中小で薬局薬剤師の違いを比べてみた
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「こんなブラックな職場、もう辞めたい」「もっと楽な職場ないの?」調剤薬局で働く薬剤師であれば、一度は職場に不満を抱いたことがあるでしょう。悩みを抱えながらの勤務は精神的にもつらく、仕事にも悪影響が出てしまいます。
この記事では、ブラックな職場の実態やウラ事情、ブラックではない職場の探し方についてのアドバイスをお届けします。
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1. ブラックな職場ってどんなところ?
近年、「ブラック企業」(※)という過酷な労働状況を表す言葉が世間を騒がせています。もちろん、薬剤師にとっても他人事ではありません。ここでは、薬局の中でいわゆる「ブラックな職場」がどういうものなのかを見ていきましょう。まずは、下の6つのポイントにあなたの勤務先はどれだけ当てはまるでしょうか?
※労働者に極端な長時間労働やノルマを課す企業、賃金の不払いやパワーハラスメントのが常態化している企業などの、いわゆるブラック企業といいます
- 人間関係が複雑、イジメやパワハラなどが行われている
- 残業が多い
- 離職率が異常に高い
- 忙しすぎて休憩や有給休暇が取れない
- 教育制度がない
- 調剤報酬を不正に請求している
こうしてチェックをすると、改めて「自分の職場ってやっぱりブラックなのかも…」と感じる人もいるかもしれません。実際、これらの条件に当てはまる薬局に勤務していた方の体験談をご紹介しましょう。
30代女性
毎日夜遅くまで仕事が終わらず、残業続きでした。給料も実際に働いた時間よりもはるかに低いのが当たり前。
薬局は「女性にやさしく」というスローガンを掲げていましたが、福利厚生もあってないようなものだし、育休も取らせてもらえないような職場でした。今思うと、よくあんな職場で働けていたなあと思います。女性にとっては本当に過酷な職場でした。
この体験談は「給料が低い」「残業が多い」というブラックな職場の典型例です。このような過酷な環境で働き続けるのは精神的にもつらいですよね。
給与や労働時間に加え、多くの人が悩んでいるのが職場の人間関係。古株上司の言うことに振り回される、ベテランで職場を仕切る薬剤師にいびられる…などなど、毎日決まった人と顔を突き合わせて働く薬局は、人間模様もさまざまです。特に、職員数が少ない小規模の調剤薬局は、いったん職場の雰囲気が悪くなると修復するのがなかなか難しいものです。
また、調剤薬局は忙しい場合が多く「休憩する時間がない」といった不満も。患者を待たせないことが大事とはいえ、息つく間もなく業務にあたっていると心がすさんでしまいます。
他にも、「給料が極端に安い」「辞めたくても辞めさせてもらえない」など、ブラックな要素は多岐にわたります。
自分の職場がブラックだった場合→記事の後半へ
2. 大手薬局と中小薬局、どちらにブラックな職場が多い?
厚生労働省の資料によると、全国の薬局数は約5万8,000店舗(平成28年度)。コンビニがおよそ5万5,000店舗(平成28年度)ですから、歩けばすぐに薬局が見つかるような状況です。
そんな多くの薬局を支えているのが、全国に約30万1,000人(平成28年度、厚生労働省資料)いる薬剤師たち。このうち約57%にあたる約17万2,000名(同資料)もの薬剤師が薬局に勤務しています。きっと多くの薬剤師が、大手と中小で何が違うのか、どちらにブラックな職場が多いのかということについて気になっていることでしょう。
そこでまず大手薬局と中・小規模の薬局の良いところ・悪いところから見ていき、どちらがブラックなのかについて考えてみましょう。
2-1. 大手薬局で働くメリット
- 教育体制が整っている
- 福利厚生が充実している
- 収益が安定している
教育体制が整っている
基本的な研修はもちろん、日々状況が変わる業界事情にもついていけるよう研修システムを用意しているところが多いのが特徴です。また、資格取得をサポートする制度など、スキルアップを希望する人をバックアップする体制も整っています。
福利厚生が充実している
経営母体によっては出産・育児をサポートする制度や、家賃補助制度、財形貯蓄制度などを用意しているところも。特に金銭面での補助はあるのとないのとでは大違い。結婚や出産など、いろいろなライフイベントを重ねていくうえでも心強いでしょう。
収益が安定している
全国展開している薬局は多くの店舗でリスクを分担しています。そのため、業績の良し悪しによって収益が大きく変わるといったことはあまりありません。
2-2. 大手薬局で働くデメリット
- 転勤がある
- 調剤以外の仕事が多い
転勤がある
各地に展開している薬局であれば、転勤を命じられる場合もあります。特に家族がいる人や、これから結婚を考えている人にとってはデメリットとなりえるかもしれません。
調剤以外の仕事が多い
小・中規模の薬局であれば調剤業務だけをしていれば済むところが、大手調剤薬局になるとそれ以外の事務仕事が発生します。以下に具体的な体験談をご紹介します。
30代女性
私は大手の調剤薬局で管理薬剤師として勤めていました。朝は「あの資料を〇時までにそろえてください」というようなメールが同時に何通もきます。この他にも調剤以外の仕事が半端なく多く、残業なしには終わらない量でした。部下も仕事が終わらず、毎日みんなで残業して薬歴を入力していました。もちろん、管理職のため残業代はいっさい出ませんでした。
2-3. 中・小薬局のメリット
- 地域に密着した薬剤師本来の仕事ができる
- 経営者と近い距離で仕事ができる
地域に密着した薬剤師本来の仕事ができる
規模の小さい薬局は患者さんとの距離が近いのが特徴。患者さんから頼られることも多く、信頼関係も築きやすいです。また、大手に比べると個人に与えられる裁量が大きく、やりがいをもって働くことができます。
経営者と近い距離で仕事ができる
社長や店長と近い距離で仕事ができるため、意思疎通がスムーズです。大手特有の「本社は何を考えているの? 現場と意思疎通が図れていない…」といったことも発生しづらいでしょう。
2-4. 中・小薬局のデメリット
- 個人の責任が重い
- 人間関係に悩むケースが多い
個人の責任が重い
裁量が大きいということは「個人にのしかかる責任が重い」ということです。大手に比べると、自ら率先して動き、判断しなければならない場面も多いでしょう。
人間関係に悩むケースが多い
比較的小さい薬局の場合、少ない人数のスタッフと密に関わっていかなければなりません。たとえ性格が合わない相手であっても、狭い空間の中で業務を行わなければならないのです。このような環境で苦労した方からの体験談が寄せられています。
30代女性
患者さんが薬をもらうまで2時間待ちも珍しくない、とても忙しい門前薬局で働いていました。私以外は皆ベテランで、わからないことがあって質問に行くと「わからないならやらないでくださーい」と言われてしまいます。また、足りなくなった薬の調剤の監査を頼んだら「アンタは明日休みだから俺に嫌がらせしてるんだね」と嫌味を言われることもありました。
結論:大手にも中小にもブラックな職場は存在する
一般企業の場合、大手であるほど給与水準は高く、労働条件の整備も進んでいるのが一般的です。しかし、調剤薬局の場合は逆の傾向が強いといわれています。なぜなら、中・小規模の薬局は簡単に退職者の代わりを用意できないため、調剤経験のある優秀な人材には長く勤めてほしいと思っているからです。勤務者を長くとどめさせるためにも、給与や待遇面を良い条件にし、囲い込んでいるともいえるでしょう。
しかし、結局のところ勤め先を「ブラック」と思うかどうかはあなた次第。Aさんにとっては「給料が低くて残業が多い」と不満ばかりの職場でも、Bさんにとっては「給料は満足。残業もこれぐらいなら許せるかな」といった場合もあるのです。また、良い条件がズラリと提示された薬局であっても、あなたがもっとも重視するポイントが欠けているようであれば長続きしません。一概に大手だから〇〇、中小だから〇〇とも言い切れないため、自分で見極めていくことが大切です。
給与が高いとブラック?
規模に関係なく、薬剤師の給料は他の職種と比べると高い場合が多いです。中には「給料が高いということは、それだけブラックなんじゃないの?」と疑う人もいるかもしれません。
基本的には「高給だからブラック」という考えは誤解です。現在、特に地方においては深刻な薬剤師不足に悩まされています。そのため、それだけの高額給与を払ってでも薬剤師を確保したいのです。
3. もしすでにブラックな職場にいるなら転職も検討
「転職する勇気もないし、がんばるしかないのかな…」と、ストレスの多い職場で迷いを抱えたまま働いている方もいるかもしれません。
しかし、実は薬剤師の7~8割が一度は転職を経験しています。中には4回以上も転職をしているツワモノも。薬剤師に限らず、昔と違って1社で定年まで勤め上げるという人はほとんどいません。また、一般的には転職回数が増えるにつれて転職しづらくなるといわれていますが、医療業界の中でも薬剤師に限っては特別。多くの職場が人材不足に悩まされているので、転職活動において離職経験がマイナスとなることはほとんどないのです。
とはいっても、どうやって転職先を探せばよいのでしょうか。「次の職場もまたブラックだったらどうしよう…」といった不安も尽きないですよね。次のパートでは、ブラックな職場を避け、理想の薬局と出会う方法を見ていきましょう。
4. ブラックな職場に転職しないための手順
では具体的にどうしたらブラックな職場を避け、理想的な職場に転職できるのでしょうか。多くの人は、これからご紹介するステップで薬剤師としての転職を成功させています。
STEP1.自分の理想を明確にする
あなたは「理想の働き方」について考えたことはありますか? 現在職場に不満を抱いている人は、同じ不満をもたずに済むような職場がよいでしょう。また、「今よりもっとキャリアアップできる職場がよい」「子どもが欲しいから、なるべくママ薬剤師に理解のある職場が良い」など、将来的なビジョンをもつことも大切です。
給与面での理想も大事です。もし今の給与に満足していないのであれば、「年収は600万円は欲しい」「月の給料をあと5万円上げたい」など、どれくらいの金額であればゆとりのある生活が送れるのか、想像してみましょう。
STEP2.薬剤師専門の転職サイトに登録する
自分の理想の状態が思い描けたら、いよいよ求人を探しましょう。ブラック企業を避けるためには、何といっても職場の実態を事前に把握することが大事。そのためには薬剤師転職サイト(転職エージェント)のキャリアコンサルタントを頼るのがおすすめです。なぜなら、あなた専任のコンサルタントが求人情報には載っていないような内情や職場環境を徹底的に調べてくれるからです。例えば、コンサルタントはこのような質問にも答えてくれます。
- 本当にアットホームで働きやすい職場なの?
- 職場の人間関係は?どの世代が多いの?
- 残業はある?あるとしたら毎日どれくらい?
- 有休はきちんと取れる?
- 福利厚生は充実している?
どれも自力では調べられないことばかり。転職サイトのコンサルタントは、求職者ができるだけ長く、不満を抱かずに働ける場所を提案しようと必死です。いろいろな実態を包み隠さず話してくれるでしょう。この他にも、転職サイトを利用するメリットはたくさんあります。
1.ブラック企業を回避!求人の裏側を教えてくれる
ブラックな職場を避けるためには、職場の実態を把握することが何より大切です。転職サイトのコンサルタントは求人情報には載っていない裏情報をたくさんもっているので、活用しない理由はありません。
2.優良企業も多数掲載!非公開求人を教えてくれる
実はネット上で公開されている薬剤師の求人情報は一部だけ。求人数が豊富な転職サイトに登録することで、あなたに合う非公開の求人を教えてもらうことができるのです。「希望条件に合う転職先はなさそうだな…」と諦めている方も、理想的な求人に出会える可能性が十分にあります。
3.忙しくても余裕の転職!面接の調整や条件の交渉もやってくれる
働きながらの転職活動の場合、面接などのスケジュール調整が何かと大変です。また、給与などの交渉は自分からは切り出しづらく、ズルズルと先送りになってしまうことも…。転職サイトのコンサルタントであれば、そういった面倒な調整や交渉も率先して進めてくれます。
せっかく手に入れた薬剤師という国家資格は、生かし方によってはあなたの生活をもっと充実させるものです。満足できるお給料をもらいながら、生き生きと働くに越したことはないですよね。なぜなら、長い人生において働く時間というのは大半を占めるのですから。
ブラックな職場に悩んでいる方は、まずは転職への第一歩を踏み出してみませんか? 今よりもっとあなたらしく輝ける職場に出会えるはずですよ。
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