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薬剤師の存在意義を高める、eラーニング講座「副作用診断教育プログラム」|徳島文理大学香川薬学部

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「チーム医療の中で薬剤師としてより貢献したい」「副作用についての知見を深めたい」

そんな薬剤師にぜひ利用していただきたいのが徳島文理大学香川薬学部が運営する「副作用診断教育プログラム」です。このサービスは副作用について症例を通して学べるeラーニングです。

このサービスの魅力を探るべく、徳島文理大学香川薬学部薬学科の飯原なおみ教授にお話を伺いました。

飯原なおみ(いいはらなおみ)教授
東京理科大学薬学部薬学科卒業後、病院薬剤師として勤務。
現在は徳島文理大学香川薬学部・薬学科の教授を務めている。

※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

この記事に書いてあること

薬剤師の推論力を高めるための教育システム

副作用診断教育プロジェクト

--まずは、「副作用診断教育プログラム」がどういったものか教えてください。

薬剤師の副作用推論力を鍛えるeラーニングです。副作用推論力というのは、患者の症状や生活習慣、アレルギーといったあらゆる情報をもとに副作用かどうかを的確に考えていく力のことを指します。医薬品の副作用や有効性は熟知していても、副作用を見抜ける薬剤師は決して多くありません。

--「副作用診断教育プログラム」では、どういった症例を学べるのでしょうか?

「副作用診断教育プログラム」では、循環器や呼吸器から、皮膚、神経、泌尿器など幅広い部位の副作用を学んでいただけます。

講座の種類は、1講座につき5回の講義と演習トレーニングがセットになった「副作用診断講義コース(A~J)」と、画像診断や感染症など臨床の基礎を学ぶ「ベーシックレクチャコース」の2タイプです。

多くの薬剤師に受講いただいている「副作用診断講義コース(A~J)」の講義では、アナフィラキシーやスティーブンス・ジョンソン症候群といった重篤な副作用疾患の症状や対処法などを、症例の経過とともに学んでいただけます。

医療事故防止や感染対策マニュアルなど薬学知識を習得する教材はたくさんありますが、副作用を重点的に学べるのは当プログラムだけではないでしょうか。

「副作用診断教育プログラム」を受講することで、薬の服用歴や症状、日常習慣などあらゆる角度から副作用を想定して、患者をフォローアップしていただきたいと思います。副作用の重篤化を未然に防ぐことができれば、チーム医療における薬剤師としての存在価値が高まっていくはずだと信じています。

重篤な副作用の発生防止につながる

飯原なおみ教授2

--「副作用診断教育プログラム」を開発しようと思ったきっかけを教えてください。

薬剤師としての存在価値を高めたいと思ったからです。私が病院薬剤師として病棟で働いていた頃、ドクターの次々と副作用を推理する姿に感銘を受けました。

ドクターは、患者の「症状」に基づいて原因となる疾患を推理していきます。複数の候補を挙げて行きつ戻りつしながら、疾患の絞り込みをしていきます。一方、私たち薬剤師は「薬」を起点に副作用を説明できても、それを「症状」と対応させて考えていく術(すべ)を知りません。

ドクターのように推理する力が身につけば、それを可能にする教育があれば、患者の「症状」から副作用を考えることができる。そして、経験値に関わらず多くの薬剤師が副作用を見抜けるようになれば、チーム医療において薬剤師にしか発揮できない価値を提供できると思ったんです。「薬」と「症状」の両方から副作用を考えていく力が、今後の薬剤師には必要だと思います。

薬剤師とドクターが良好な関係を築けるように

飯原なおみ教授3

--「副作用診断教育プログラム」は、どういった方におすすめですか?

患者を副作用から守りたいと思う方はもちろん、特にチーム医療に貢献したい薬剤師におすすめしたいです。

患者の症状が副作用か否かのすばやい的確な見極めが予後に影響します。「副作用診断教育プログラム」を使って学習していただき、よりスピーディーかつ的確に副作用について考えていく力を身につけていただきたいです。そして、チーム医療においてより高い価値を生み出していただけたらうれしいです。

--最後に、今後の展望を教えてください。

そうですね。実現できるかどうかわかりませんが、ケーススタディの実演講座も提供できたらいいなと思います。実演の方が実践的で、症状や処置方法など現場でのイメージをつかみやすいかなと。

経験豊富なドクターであっても、患者に起きている症状が副作用なのかを見極めるのは非常に難しいものです。ドクターの専門領域外に副作用が発症していればなおさらです。だからこそ、薬について幅広く学んだ薬剤師の副作用推論力を高めてドクターに発言することが大切だと感じています。異なる視点での発言が、ドクターとの信頼関係にもつながりますから。

「副作用診断教育プログラム」のトレーニングを活用し、薬と患者の症状の双方向から副作用について考える実践力を身につけてもらえたらうれしいです。

「副作用診断教育プログラム」の詳細はこちら

副作用診断教育プログラム公式サイト

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